鍼灸国試

病理学概論

病理学概論は疾患の成り立ちを学ぶ総論科目。循環障害(梗塞・塞栓・浮腫)が中心テーマで、炎症・腫瘍がそれに次ぐ。個々の疾患名よりも「型で分類して覚える」ことが得点の鍵で、臨床医学各論の土台にもなる。

6年出題数: 36問収録テーマ: 8件A×4B×4目安: 20〜25時間
病理学概論の過去問を解く第29〜34回の実際の国家試験から病理学概論の36問を1問ずつ・正答と解説つきこの科目の予想問題を解く病理学概論の予想問題(オリジナル問題)を1問1画面で・解説と図解つき(全10問)

出題統計・重要度分布

A 重要4件(50%)B 標準4件(50%)

年度別・この科目の出題数推移

6第29回
6第30回
6第31回
6第32回
6第33回
6第34回

各年度でこの科目から出題された問題数(6年計 36 問)

🗺 初学者向け学習ロードマップ

この順番で学習すると理解が積み上がります

1
循環障害A

貧血性梗塞と出血性梗塞、塞栓の種類、浮腫の4機序から始める

2
炎症A

急性(好中球)・慢性(リンパ球等)・肉芽腫性炎(結核・サルコイド・ハンセン)

3
細胞傷害・変性・壊死B

壊死の型と好発臓器、アポトーシスとの違い

4
腫瘍A

良性・悪性の区別、前癌病変、TNM分類、がんとウイルス

5
感染症・免疫・アレルギーA

感染症法の分類、一次応答IgM・二次応答IgG、Ⅳ型アレルギー

6
遺伝性疾患と遺伝の基礎B

遺伝形式ごとの代表疾患を整理

7
代謝異常・物質沈着B

沈着物と疾患の対応(尿酸→痛風など)

8
疾病の経過・転帰と疾患の性差B

前駆期の不定愁訴、4Fなどを最後に確認

⭐ 第35回 学習優先テーマ(S・A級)

出題数 TOP8第29〜34回 合算(問数)

⚠ よく間違えるポイント

✗ 貧血性梗塞と出血性梗塞

貧血性(白色)梗塞は終動脈性の臓器=心臓・腎臓・脾臓。出血性(赤色)梗塞は二重血行・側副血行が豊富な臓器=肺・腸。

✗ 壊死の型と好発臓器

凝固壊死=心筋梗塞、融解壊死=脳、乾酪壊死=結核、脂肪壊死=急性膵炎。アポトーシスはプログラム細胞死で炎症を伴わない。

✗ 肉芽腫性炎の代表疾患

類上皮細胞・ラングハンス巨細胞からなる肉芽腫をつくるのは結核・サルコイドーシス・ハンセン病。化膿性炎(好中球主体)とは異なる。

✗ 一次免疫応答と二次免疫応答

初感染で最初に血中で上昇するのはIgM(一次応答)。再感染で速く大量に産生されるのはIgG(二次応答)。IgAは粘膜、IgEはアレルギー。

🔮 第35回 狙われそうなテーマ

過去4年の出題推移・出題頻度・未出テーマをもとにした予測です

出題確率 高

循環障害(梗塞・塞栓・浮腫・DIC)

最重要テーマの一つ。浮腫の4機序と塞栓の種類が今後も繰り返される見込み

出題確率 高

炎症の組織学的分類

線維素性炎・化膿性炎・肉芽腫性炎の代表疾患の対応が定番

出題確率 高

腫瘍(前癌病変・TNM・発癌ウイルス)

前癌病変とがんの対応、ウイルスとがんの対応が今後も狙われる見込み

出題確率 中

壊死・変性の型

第34回で出題、好発臓器との対応が問われやすい

テーマ一覧(全8件)

循環障害

A重要

病理学総論 › 循環障害 › 充血・うっ血・虚血・梗塞・血栓・塞栓・浮腫・DIC

貧血性梗塞(白色:心・腎・脾)と出血性梗塞(赤色:肺・腸)を区別。塞栓の種類(血栓性=深部静脈血栓→肺塞栓、脂肪=骨折後、空気、羊水)。浮腫の4機序(毛細血管内圧上昇・膠質浸透圧低下・血管透過性亢進・リンパ還流障害)とDICを整理。

5回

出題

第29回第30回第31回第32回第33回第34回

感染症・免疫・アレルギー

A重要

病理学総論 › 感染と免疫 › 感染症法の分類・易感染性・アレルギーの分類

感染症法の1〜5類分類、易感染性の原因(糖尿病・ステロイド・抗がん剤・HIV)。初感染で最初に上昇するのはIgM(一次応答)、再感染ではIgG。Th1→細胞性免疫→Ⅳ型(遅延型:ツベルクリン反応・接触性皮膚炎)。DNAウイルスとRNAウイルスの区別。

5回

出題

第29回第30回第31回第32回第33回第34回

疾病の経過・転帰と疾患の性差

B標準

病理学総論 › 疾病の概念 › 疾病の経過(前駆期・極期・回復期)・転帰・性差

疾病の経過(潜伏期→前駆期〈不定愁訴〉→極期→回復期)と転帰(完全治癒・不完全治癒〈瘢痕・機能障害〉・慢性化・死亡)。女性に多い疾患(SLE・橋本病・関節リウマチ・骨粗鬆症・胆石〈4F〉)、男性に多い疾患(痛風・COPD・十二指腸潰瘍)。

4回

出題

第29回第30回第31回第32回第33回第34回

腫瘍

A重要

病理学総論 › 腫瘍 › 良性・悪性の区別・前癌病変・TNM分類・発癌

前癌病変と対応するがん(子宮頸部異形成→子宮頸がん、大腸腺腫→大腸がん、バレット食道→食道腺がん、肝硬変→肝細胞がん)。TNM分類(T=原発腫瘍、N=所属リンパ節、M=遠隔転移)。がんとウイルス(HBV/HCV→肝細胞がん、HPV→子宮頸がん、EBV→バーキットリンパ腫)。

4回

出題

第29回第30回第31回第32回第33回第34回

炎症

A重要

病理学総論 › 炎症 › 急性炎症・慢性炎症・炎症の組織学的分類

炎症の5徴(発赤・腫脹・発熱・疼痛・機能障害)。急性炎症は好中球、慢性炎症はリンパ球・形質細胞・マクロファージが主体。肉芽腫性炎(類上皮細胞・ラングハンス巨細胞)の代表は結核・サルコイドーシス・ハンセン病。線維素性炎はフィブリン滲出が特徴。

4回

出題

第29回第30回第31回第32回第33回第34回

細胞傷害・変性・壊死

B標準

病理学総論 › 細胞・組織の障害 › 変性・壊死(凝固・融解・乾酪)・アポトーシス・細胞老化

壊死の型と好発臓器(凝固壊死=心筋梗塞、融解壊死=脳、乾酪壊死=結核、脂肪壊死=膵炎)。アポトーシス(プログラム細胞死・炎症を伴わない)と壊死の違い。細胞老化ではヘイフリック限界により分裂能が低下する。

3回

出題

第29回第30回第31回第32回第33回第34回

代謝異常・物質沈着

B標準

病理学総論 › 代謝障害 › 糖・脂質・色素・尿酸などの代謝異常と沈着

沈着物と病態の対応(粥状動脈硬化→コレステロール、痛風→尿酸〈プリン代謝異常〉、黄疸→ビリルビン〈色素代謝異常〉、ヘモジデローシス→鉄)。黄色腫は脂質代謝異常。

2回

出題

第29回第30回第31回第32回第33回第34回

遺伝性疾患と遺伝の基礎

B標準

病理学総論 › 先天異常 › 遺伝形式・染色体異常・DNAと蛋白合成

常染色体優性(顕性):ハンチントン病・家族性大腸腺腫症・マルファン症候群。常染色体劣性(潜性):フェニルケトン尿症・嚢胞性線維症。X連鎖劣性:血友病A・デュシェンヌ型筋ジストロフィー。DNAの二重らせん・塩基対(A-T、G-C)とS期の複製も確認。

2回

出題

第29回第30回第31回第32回第33回第34回