リハビリテーション医学
リハビリテーション医学は障害の概念(ICF)と主要疾患のリハが柱。脳卒中・脊髄損傷・脳性麻痺と、廃用症候群・フレイル・多職種連携が中心テーマ。数値の暗記より「評価スケールの意味」と「損傷高位ごとの残存機能」を押さえることが得点につながる。
出題統計・重要度分布
年度別・この科目の出題数推移
各年度でこの科目から出題された問題数(6年計 77 問)
🗺 初学者向け学習ロードマップ
この順番で学習すると理解が積み上がります
ICFの構成、FIM、MMTの段階から始める
PT・OT・STの役割分担、異常歩行の名称と原因
ブルンストロームステージ、短下肢装具、利き手交換
損傷高位別ADL、自律神経過反射(T6以上)
病型分類(痙直型が最多)、はさみ脚歩行
嚥下5期、失語症のタイプ、半側空間無視への対応
断端包帯の目的、PTB義足、神経麻痺と装具の対応
J-CHS基準5項目を最後に暗記
⭐ 第35回 学習優先テーマ(S・A級)
出題数 TOP10第29〜34回 合算(問数)
⚠ よく間違えるポイント
✗ MMTの3と2
MMT3=重力に抗して全可動域動かせる。MMT2=重力を除いた肢位でのみ全可動域動かせる。「重力に抗せるか」が3と2の境目。
✗ 自律神経過反射の損傷高位
T6以上の脊髄損傷で発生する。膀胱充満・便秘・褥瘡などの刺激で急激な血圧上昇・頭痛・発汗。対応は座位にして誘因を除去。腰髄損傷では起こらない。
✗ ブルンストロームステージの進行
Ⅰ=弛緩・随意運動なし、Ⅱ=連合反応・共同運動が出現、Ⅲ=共同運動が随意的に最大、Ⅳ=共同運動から分離した運動が出始める、Ⅴ・Ⅵで分離が進む。
✗ 断端包帯(弾性包帯)の目的
主目的は浮腫の予防と断端の成形(義足のソケット装着準備)。疼痛軽減・筋力強化・感染予防が主目的ではない。
🔮 第35回 狙われそうなテーマ
過去4年の出題推移・出題頻度・未出テーマをもとにした予測です
脊髄損傷のリハビリテーション
損傷高位別の残存機能と自律神経過反射が今後も繰り返される見込み
リハビリテーション総論(ICF・評価法)
ICFの構成要素、FIM・MMTの評価の意味が形を変えて繰り返し出題される
脳性麻痺の病型分類
痙直型が最多である点と、はさみ脚歩行が今後も狙われる見込み
フレイル・サルコペニア
第33・34回で連続出題、J-CHS基準の5項目が問われる
テーマ一覧(全10件)
リハビリテーションチームと多職種連携・歩行分析
A重要リハビリテーション医学総論 › リハビリテーションの体系と専門職 › PT・OT・STの役割・MSW・介護支援専門員・歩行分析
職種の役割:PT=基本動作・歩行、OT=上肢・ADL・利き手交換・自助具、ST=言語・嚥下訓練、MSW=退院支援・社会資源調整、介護支援専門員=介護保険ケアプラン。歩行周期(立脚相約60%・遊脚相約40%)と異常歩行(分回し=片麻痺、小刻み=PD、トレンデレンブルグ=中殿筋筋力低下、鶏歩=腓骨神経麻痺)。
6回
出題
神経・運動器疾患のリハビリテーション
A重要リハビリテーション医学各論 › 神経変性疾患・運動器疾患のリハビリテーション › パーキンソン病・変形性膝関節症・関節リウマチのリハ
パーキンソン病リハ:大股・リズミック歩行訓練、視覚・聴覚キュー、LSVT(発声訓練)。Hoehn-Yahr重症度分類(Ⅲ=姿勢反射障害あり・日常生活自立、Ⅳ=介助必要、Ⅴ=車椅子・臥床)。変形性膝関節症は大腿四頭筋(内側広筋)強化・減量・水中歩行。
6回
出題
内部障害のリハビリテーション(心臓・呼吸)
B標準リハビリテーション医学各論 › 内部障害のリハビリテーション › 心臓リハビリテーション・呼吸リハビリテーション
呼吸リハは運動療法+コンディショニング(口すぼめ呼吸で呼気延長・気道虚脱予防、ハフィングで排痰)+患者教育。心臓リハの禁忌は不安定狭心症・急性心筋炎・急性大動脈解離など安静を要する病態。安定した心不全・心筋梗塞回復期は適応。運動強度は自覚的運動強度(Borg指数)で管理。糖尿病・慢性腎臓病でも運動療法とリスク管理(低血糖・透析日の負荷調整)が重視される。
6回
出題
脊髄損傷のリハビリテーション
S最重要リハビリテーション医学各論 › 脊髄損傷のリハビリテーション › 損傷高位別のADL・自律神経過反射・褥瘡予防
損傷高位と残存機能(C4=電動車椅子・呼吸補助、C6=手関節背屈で手動車椅子操作、C7=肘伸展、C8=手指屈曲)。自律神経過反射はT6以上で発生し、膀胱充満・便秘・褥瘡が誘因→急激な血圧上昇。対応は座位・誘因除去。中心性頸髄損傷は上肢優位の麻痺。
6回
出題
摂食嚥下障害・言語障害・高次脳機能障害
A重要リハビリテーション医学各論 › 嚥下・言語・高次脳機能のリハビリテーション › 嚥下5期・失語症・構音障害・半側空間無視・遂行機能障害
嚥下5期(先行期→準備期→口腔期→咽頭期→食道期)。咽頭期は嚥下反射(軟口蓋挙上・喉頭蓋閉鎖)。失語症(ブローカ=非流暢・理解良好、ウェルニッケ=流暢・理解不良)と構音障害(発声器官の運動障害)の区別。左半側空間無視は重要物を右側に配置。
5回
出題
義肢・装具・切断のリハビリテーション
A重要リハビリテーション医学各論 › 切断と義肢装具 › 断端管理・PTB義足・上肢装具・幻肢痛
断端包帯(弾性包帯)の目的は浮腫予防と断端成形(義足装着準備)。PTB義足は膝蓋腱・膝蓋骨下縁で体重支持(下腿切断)。上肢装具:コックアップスプリント(橈骨神経麻痺の下垂手)。幻肢痛は治癒後も持続し、鏡療法・神経ブロックが有効。
4回
出題
脳性麻痺のリハビリテーション
A重要リハビリテーション医学各論 › 小児のリハビリテーション › 脳性麻痺の病型分類・GMFCS・合併症
脳性麻痺は出生前〜新生児期の非進行性の脳障害による運動・姿勢の障害。病型は痙直型(最多・約70%)・アテトーゼ型(不随意運動・基底核病変)・失調型(小脳)・混合型。痙直型下肢は尖足・股関節内転内旋(はさみ脚歩行)。知的障害・てんかんを合併しやすい。
5回
出題
脳卒中のリハビリテーション
A重要リハビリテーション医学各論 › 脳血管障害のリハビリテーション › 片麻痺・ブルンストロームステージ・短下肢装具・利き手交換
ブルンストロームステージ(Ⅰ=弛緩・随意運動なし、Ⅱ=連合反応・共同運動出現、Ⅲ=共同運動が随意的に最大、Ⅳ=共同運動から分離開始)。生活期の片麻痺で最も使われる装具はプラスチック短下肢装具(AFO・尖足予防)。重度片麻痺では利き手交換訓練。
3回
出題
リハビリテーション総論(ICF・評価法)
A重要リハビリテーション医学総論 › 障害の概念と評価 › ICF・リハの4領域・FIM・MMT・関節可動域
ICFの構成(心身機能・身体構造/活動/参加、背景因子=環境因子・個人因子)。リハの4領域(医学的・職業的・社会的・教育的)。FIMの運動項目・認知項目。MMTの段階(3=重力に抗して全可動域、2=重力除去位で全可動域)。
3回
出題
廃用症候群・フレイル・サルコペニア
B標準リハビリテーション医学総論 › 不動と高齢者の機能低下 › 廃用症候群・フレイル(J-CHS基準)・サルコペニア
廃用症候群は不活動による機能低下(筋萎縮・骨粗鬆症・起立性低血圧・褥瘡・深部静脈血栓・沈下性肺炎)。フレイルのJ-CHS基準5項目(体重減少・筋力〈握力〉低下・疲労感・歩行速度低下・身体活動量低下)。サルコペニアは加齢による骨格筋量・筋力の低下。ロコモティブシンドローム・老年症候群と合わせ、臨床医学各論「高齢者に多い疾患」と横断で問われる。
3回
出題